Connections テクノアルファ Webマガジン

Jan. 2014 Vol.5

Section02 アカデミックレポート

EMC試験 ~電磁波の妨害~

テクノアルファの子会社である株式会社ペリテックのエンジニアTです。 前回はEMC(電磁両立性)が私たちの暮らしに関係することをお話しました。 今回はEMCの試験について述べさせていただきます。(受験シーズンだからというわけではありませんが)

電子機器装置が電磁的に安全かどうかを調べるには、実際の機器装置を試験して性能を確認しなくてはなりません。 EMCの試験は「電子機器がどれだけ電磁的な妨害を発生しているか?」と「電子機器がどれだけ電磁的な妨害に耐えられるか?」という2つの観点から行います。 要するに電子機器は加害者にも被害者にもならないような性能が求められているわけです。 妨害の発生を調べる方はEMI(Electromagnetic Interference)と呼ばれます。 単に「エミッション」と称されることもあります。 一方、妨害の耐性を調べる方はEMS(Electromagnetic Susceptibility)と呼ばれ、こちらは「イミュニティ」と称されることもあります。 このようにEMIとEMSの両方を成り立たせる必要があることから総称としてEMC(電磁両立性)と言われているのです。

EMCの試験ですが測定方法や基準値が国際規格によって定められています。 EMIの一つである放射妨害波は電波暗室という大きな部屋の中で測定します。 電波暗室は室外からの電磁波を遮断するとともに天井や壁面は電磁波を吸収するように作られています。 また、EMSの試験では妨害が自然に発生するのを待つわけにはいかないので、雷サージ試験器のような人工的に妨害を作り出す装置を使用します。 いずれにしてもEMC試験をするためには規格に適合した試験設備が必要となります。 「基準に満たない商品を市場に流通させてはいけない」という規制が各国地域において制定されており、それに該当する品目はEMC試験に合格しなければ商品として販売することができません。 いかに素早く安価にEMCの基準をクリアできるかがエンジニアの腕の見せどころでもあると言えます。

電波暗室の例(群馬県立東毛産業技術センター)
電波暗室の例

雷サージは落雷によって発生
雷サージは落雷によって発生


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