Connections テクノアルファ Webマガジン

Jan. 2014 Vol.5

Section06 コラム

取締役会長 松村勝正 退任のご挨拶 ~惜別の言葉~

取締役会長 松村勝正

思い返せば25年の年月が過ぎ、今日ここに自分がいられるのは、人との関わりのなせる業だと深く思いを馳せています。 1989年12月22日にテクノアルファ株式会社が産声をあげた時は、バブルがはじけた直後の不景気の始まりでした。 大手企業の後ろ盾もなく会社を創業することは、大きな賭けでした。
創業元年には1円のお金の重みを改めて知りました。 コピー用紙1枚の失敗が約1円で、失敗を悔やみ、その裏面を再利用したほどです。 長距離電話をかけるのも躊躇しました。今思い返せば懐かしい思い出です。
幸いにして、テクノアルファ株式会社を立ち上げた時、英国商社のDodwell勤務時代に築いてきた信頼関係の大事さを身をもって痛感し、私の目というフィルターを通して人を見分ける機会に恵まれたことは、今日までの経営判断にも役立ってきました。 人間一人ではたいしたことはできません。自分と関わりを持った人との仲間意識や、自分を理解してくれる人たちの支えにより、これまで成長することができました。
とりわけ大きかったのは、Dodwell時代から築いてきた信頼関係のあった海外の取引先との関係でした。 弊社立ち上げの困難な時代にも取引条件を継承してくれ、今ではそれらの商品が弊社事業の主力となっております。 「誠意」という言葉がありますが、偽りのない誠意は言葉の壁を越えて相手にも通じるものと確信しました。 自分が念じていることは誰かが後押ししてくれ、成功に導いてくれることが多くあります。「運」も味方してくれるのです。

惜別の言葉

経営トップは常に孤独で、気楽に相談できる相手が限られるため、常にクールにそして迅速に決断をしなくてはなりません。 特にオーナー社長の場合、自分の大切な退職金を投資し、家族を犠牲にしてリスクを背負っているわけですから、24時間365日、会社のことから離れることはできませんでした。 対外的には、銀行、証券、コンサルタント等の担当者や幹部との面談を通して新たな知識を得て理論武装することで、少しでも先輩経営者に近づくことに努めました。 経営トップは常に強くたくましく、表情や態度から自分の本性を読み取られないように装うことも大事です。
経営で大事なことは、自ら方向性を示し、情熱を持って邁進することです。 また将来の目標には必ず「日付」を入れるのを忘れないことです。 このことはすべての人に通じることで、私生活においても同様です。 「日付」を入れることで目標に対して取り組むべき課題が具体化していきます。

ありがとうございました。さようなら!!

会社という組織を束ねて進む様は、大きな船に例えられますが、船を動かすのは「人」です。 いかに会社組織で「人」が大事であるか、従業員ひとりひとりは身をもって体験しているはずです。 人を育てることも大事で、一緒の船に乗ったからには仲間として受け入れて、可能性に賭けてみる努力は必要だと思います。
私は、これまでの25年間でやり残したこともたくさんあります。 しかし、周囲の人に恵まれた人生を送ることが出来たのは収穫です。 私は、自ら敵を作らないことをモットーにしてきましたが、一方で裏切られたこともあります。ただ、人を恨むのではなく、自身に何かが足りなかったと反省するようにしてきました。

人は、去りぎわが大事で、自分も5年ほど前から常に「X-DAY」をいつにするか非常に悩んでいました。 やっと2013年12月末を区切りとする決断をしました。
皆様もいろんな多くの経験を積んで豊富な人生をぜひ送っていただきたいと思います。そして、これまで私が関わってきた皆様に対して捧げる最後の言葉は、「感謝」の一言しかありません。
一人ひとりに謝意を述べたい気持ちですがこの場をお借りして言います。

ありがとうございました。さようなら!!

平成25年(2013年)12月吉日
松村 勝正

是非、この記事に対するご意見・ご感想をお寄せ下さい。
より良い情報をご提供するための参考とさせていただきます。

ご意見・ご感想

お問合わせ

テクノアルファ Webマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当サイトについてのご意見・ご感想・ご要望等は、以下のお問い合わせフォームにて、お気軽にお寄せ下さい。
より良い情報をご提供するための参考とさせていただきます。

お問合わせはこちら

コンタクトイメージ画像

Webマガジン