Connections テクノアルファ Webマガジン

June. 2014 Vol.11

Section04 コラム

日本三景・天橋立と丹後の名勝を巡る旅

城崎温泉

この6月8日、新幹線のぞみで京都に降り立ちました。 そして、山陰本線の旧式特急「きのさき3号」に乗車、のどかな里山を車窓から眺めながら、一路、城崎温泉を目指しました。 今から約60年前に小学校の夏の臨海学校で訪ねて以来、一度は温泉にゆっくりつかってみたいと思っていました。 城崎温泉は志賀直哉の小説「城崎にて」の舞台にもなっていますが、昔ながらの格式ある旅館や、外湯めぐりができる温泉が7か所あり、風情を醸し出していました。 私たちが泊まった宿は、150年の歴史があり、城崎のいで湯にこの宿ありといわれる老舗旅館「西村屋本館」で、全35室あるうちで2階の中庭が見えるよい部屋でした。 1泊2食付で3万5千円から5万円するそうです。 温泉は体にやさしい湯で、和の安らぎにつかるゆったりした時間が流れていました。 昭和30年代の高度経済成長期には会社の団体客や新婚旅行等で大変なにぎわいを見せていたそうです。
今では秋の松茸や、11月から3月までに日本海でとれる新鮮な松葉がにを目当てに、この地を訪れる人も多いそうです。

舟屋

今回の旅行は、カード会社の会員向け企画の2泊3日の旅で、申込み時点では2組4名のツアーに添乗員付きというものでしたが、出発前に1組がキャンセルとなり、私たち1組に添乗員が同行するというなんとも贅沢な旅になりました。
2日目はハイヤーを貸し切り、城崎から天橋立まで、丹後半島の港の景観を楽しみながらのドライブとなりました。 城崎から豊岡に向かう途中「玄武洞」に寄りました。 洞窟内には水晶の6角柱がありますが、これは160万年前に起こった火山活動で流れ出たマグマが、冷え固まる際に規則正しい割れ目を作り出して誕生した柱状節理と呼ばれる石柱です。 自然科学が作り出す神秘がそこにはありました。
玄武洞をあとにし、豊岡に向かう街道で何羽もの天然記念物であるコウノトリを見ることができました。 特に驚いたのは5mぐらいの近距離に静かにたたずんでいたことですが、その姿は感動ものでした。 豊岡はコウノトリの育成地なので、農家は一切農薬を使わず、有機農業で協力しています。
さらに、豊岡から京都府の丹後半島に向かいました。 日本海に面した丹後半島の中でも、伊根湾は少し外洋から奥まっており、江戸時代からある「舟屋」をみることができます。 舟屋とは、海に面した小屋の1階部分が小舟を引き込む造りで2階が住居となっている、いわば職住一体の家屋が数十軒並んでいるもので、昔の漁師の生活を思い浮かべることができます。
余談ですが、ここの漁師町に来る途中、少し浜辺を見ようと車を狭い路地まで入らせたところ、パトカーやら肩から鉄砲を担いだ猟師がいて、クマが出たので警戒しているとのことでした。 本物のクマを見てみたかったのですが、それは、かないませんでした。

天橋立

そうこうしているうちに、「天橋立」に到着しました。 ここは日本三景の一つで、その神秘的な美しい姿は、野田川から流れ出る砂粒と外海から流れ来る砂粒とがぶつかり合ってできたと考えられています。 百人一首の「大江山 いく野の道の遠ければ まだふみもみず 天の橋立」という歌は、今では簡単にこの地を訪ねることができますが、古の昔は山を越えねばならず誰もがこの景勝地を見ることができなかったことから生まれました。 ケーブルカーで山頂の飛龍観に上ると、絵葉書にあるような見事な「天橋立」がそこにありました。 股のぞきスタイルで見ると天と海が逆転するという、何とも奇妙な体験もしました。
その晩の宿は、JRのフルムーンのTVCMでも紹介された松露亭で、わずか11室のこじんまりとした宿でした。 ここの温泉は塩分を含んだやわらかい湯で、風呂上りには肌がすべすべします。 部屋の仲居さんから、松の葉が3本ある珍しい松が天橋立に3本だけあり、そのうちの1本が旅館の庭にあると教わりました。 福を呼ぶと言われているので財布に入れておくとご利益があるかもと聞き、数本いただきました。

竹田城跡

3日目は、兵庫県の和田山にある、最近テレビで日本のマチュピチュと紹介された竹田城跡に行きました。 竹田城は約300mの高さの山の上に築城されているので、山道を抜けていかなければなりません。 紀元1300年ころに築城されたのですが、石をどのようにして運んだのか、その当時の苦労がしのばれます。 また、雲海に浮かぶ城跡として有名です。 11月から3月頃までの早朝、下を流れる円山川からたちこめた霧が雲海のようになり、城跡の石垣がまるで雲海に浮かんでいるようにみえます。
最後に竹田城跡を後にして、姫路までハイヤーを飛ばしました。 姫路城は修理終盤で、城を覆っていたシートがすでに70%くらいはずれて、白鷺城とも呼ばれる、その真っ白な姿がそびえていました。

松村勝正

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