Connections テクノアルファ Webマガジン

June. 2014 Vol.10

Section04 コラム

富士登山、そして山に魅了されて

富士登山、そして山に魅了されて

マリン・環境機器グループの田中です。
2007年夏に同僚のI、K、Oと私の4人で富士山に登りました。 それまで私は全く山登りに興味がありませんでした。
富士登山経験者のKの提案で「御殿場口」から始まる登山ルートを選択しました。 一般的なルートとしては「富士吉田口」や「河口湖口」などがあり、五合目から登り始めるらしいのですが、この御殿場口ルートは一合目からのスタートです。 深い砂利道が長く続きます。 登り始めから数時間経つと深い砂利道はやがて急勾配になり、この先にずっと続いているのが見えました。 このルートは初心者向きではないと分かったときは、もうすでに時遅しでした。


無事に登頂

急勾配になってから数時間にわたり、3歩進んでは2歩下がるという状態が続きました。 数キロ先に砂利が大きめの石へ変わる場所が見えているのですが、なかなかそこへ近づけません。 近いように見えますが遠いのです。 周囲には障害物が無く、距離感がつかめません。 ようやく砂利が浅くなり楽になってきましたが、安堵している暇もなく、標高2,500mを超えたあたりから頭痛が始まりました。 低酸素による高山病です。 富士登山グッズとして販売されていた小さな酸素缶を登山前日購入していました。 それをザックから取り出して吸うも、全くの効果無し! こんな少量で何の意味があるのかと酸素缶に疑問を感じました。 ここから上はより酸素が薄くなるのに、ここで少しの酸素を吸ったところでどうしようもないのではないか・・・。
登山開始からおよそ十時間後、辛いながらも皆無事に登頂できました。 山頂の澄んだ空気、白い雲、眼下の景色に魅了されます。 辛かった分、嬉しさと喜びと達成感は大きいものでした。


八ヶ岳登山

それからしばらくして、なぜか懲りずにまた山に登りたくなってしまったのです。 今度は同僚2人と各自テントを担いで八ヶ岳で泊まりの登山をしました。 初日は登頂せずに山小屋近くのテント場で露営しました。 テントを張り、携帯用コンロで食事を作って食べ、20時には早々に各自テントへ入り寝袋に包まれました。 やがてウトウトしていると、なにやら近くでギャーギャーと叫び声がします。 聞きようによっては人間にも思えますが、何やら動物が鳴いているようです。 そんな普段の生活で味わえない経験がなんとも刺激的でありました。


ロッククライミング

次の日、赤岳の登頂を終え、下山ルートは阿弥陀岳経由の違う道を選択しましたが、急な下り道で滑りやすく大変でした。 ここは一般登山ルートではないのか、誰にも会うことはありませんでした。
この八ヶ岳の下山時の経験から、山で何かあったときにはロープが役立つだろうということで、ロープワーク(ロープの使い方、結び方等)をアルパイン山岳協会というところに所属している人から学びました。 これがきっかけでロッククライミングをするようになり、それからはいろいろなスタイル(沢登り、雪山、アイスクライミング)で登山するようになりました。
ロッククライミングというと危険なイメージがあると思います。 もちろん落ちてしまえば生死に関わる大事故ですが、山歩きの方が統計的にも怪我をする確率は高く、滑落や遭難で亡くなる人も多いのです。 私も山歩きでは転んで怪我をしていますが、ロッククライミングではまだありません。


山登りは奥が深い

ロッククライミングの基本は、もし滑っても落ちないように専用のロープやデバイスを使って体を確保しながら岩壁を登ることです。 岩壁から体が離れ落ちてしまっても、腰に装着したハーネスにロープがついているので止まります。 ロープを固定している支点が外れても墜落しないよう、二重三重のバックアップを仕掛けます。 またロープの結び方、支点の取り方一つにしても理論的、効率的な技術があります。 実際に起きた事故の情報はフィードバックされ、常に安全を考えた最新の技術が世界的に伝えられているのです。 ロープやデバイスなどは出来る限りの軽量化と最大の安全率を図るための高度な材質、構成、技術が用いられています。 これらは直接命に関わるため、製造しているメーカーとしても中途半端なものは作れないという気概が見て取れます。 クライミングギアを見ているだけでも面白いものです。


山登りはそれぞれの季節、スタイルで楽しめます。 地形・地図の読み方、ギアの使い方、岩壁/雪上のルートファインディング、負傷者のレスキュー方法など、学ぶこともたくさんあって奥が深いのです。


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