Connections テクノアルファ Webマガジン

Vol.24 - November 2017 海外出張レポート

『田園地帯のPFARR社へ』 取締役事業統括 金田 晶

PFARR社製成形はんだ

弊社では長年、電子材料のひとつとしてドイツPFARR社製の成形はんだという製品を扱っております。
この成形はんだは、半導体や電子部品を製造する際の接合材として使用されるもので、さまざまな融点(熱をかけた時に溶融する温度)や固有特性を持つ多岐にわたる金属元素を単体あるいは混ぜ合わせて合金にし、それを特殊な技術で薄く延ばしたのち、非常に精密な金型を使用してお客様が指定される形状、寸法、公差に基づき打ち抜いて最終の製品にするものであります。

この業界の接合材としては接着剤やガラス、金属同士の溶着などさまざまあり、それぞれメリット、デメリットがありますが、この成形はんだを使用する主なメリットは塗布をする必要がなく、かつ形状と厚みがいつも一定なので製造プロセスの管理が非常に簡単でフレキシブルになるという点です。 また接合部が金属ですので密閉性の確保も他の方法と比較して有利です。

今回、この成形はんだを量産でご使用いただいている国内大手電子部品メーカーで品質管理をご担当されているお客様に同行し、工場監査と品質管理査察の目的でPFARR社を訪問してまいりましたので、それをレポートいたします。

DB特急電車

PFARR社はButlarというドイツのほぼ中央部に位置するところにあります。
フランクフルト国際空港へ直行便で行き、日本でいう新幹線のような特急電車で約1時間15分北東へ進んだFuldaという駅に向かい、そこからさらに車で約1時間という場所になります。
私が乗ろうとした空港発のDB特急電車は発車時間の5分前にキャンセルとになり、また駅のアナウンスと電光掲示板の表示がなんとドイツ語とフランス語しかなく、さらに後続のFulda方面行きの電車が2時間後まで無いなど、なかなか難儀な出張の始まりとなりました。(現地には夜10時近くの到着となりましたが、まだ明るいのにはびっくりしました。)

PFARR社

翌日は早朝より弊社の欧州駐在員のM氏の迎えを受け、ホテルよりPFARR社へ車で向かいましたが、途中はなだらかな丘とえんえんと続くのどかな田園風景を車窓から見ながらのドライブとなりました。あとから聞いた話ですが、実際にはPFARR社の所在地は旧東独側にあるそうで昔は国境警備線(当然双方の軍隊が銃を構えていた)を超えての訪問だったことになります。

当日の工場監査と品質管理査察では、先ずPFARR社社長(この方は年に1~2回、毎年来日してお客様訪問などをしています)、工場責任者、品質管理責任者といった幹部クラスからのお迎えのご挨拶に続き、プロジェクターを使用した本格的な会社案内、製造および品質管理に対する取り組みなどの説明があり、ランチタイムとなりました。
午後からは実際に工場内の原材料受入れ検査場所、合金を製造する溶解場所、出来上がった合金をきれいに圧延する場所、精密金型により打ち抜く場所、そして最終工程である出荷前の厳しい社内規定による品質検査から、お客様との取り決めによるパッキング(梱包)のすべてを案内され、質疑応答をしながらひとつずつ確認を行なっていきました。
加えて、新しい特許製品としてPFARR社が取り組んでいる拡散はんだという製品を手掛けているR&D部門へも特別に招かれ、ドクターでもある開発担当の女性からR&D用の各種機器や開発状況についての説明を受けました。
最後に質問や要望事項などをまとめるクロージングミーティングを行ない、終了となりました。

工場監査/品質管理査察

当初は翌半日も予備日として予定をしていましたが、お客様からPFARR社の製造や品質に関する取り組みが充分に理解でき、また工場内も整理整頓が行き届き、非常にクリーンで合理的な配置となっており、査察は1日のみで充分である旨の御論評をいただきました。

その夜はPFARR社主催の夕食会となり、長靴状のグラスに入ったドイツ地ビール各種、アイスバイン(豚肉の塩漬け)、人の腕ぐらいありそうなソーセージ、ザワークラウト(キャベツの漬物)などの定番のドイツ料理をエンジョイし今回の出張を終了しました。

この成形はんだにつきましては弊社のホームページも併せてご覧いただければ幸いです。

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