包括的二次元ガスクロマトグラフィー
(GC×GC)用のINSIGHTモジュレータ

GC×GCとは?
包括的二次元ガスクロマトグラフィー(GC×GC)では、2本の異なるカラムを用いることで、サンプルの二次元分離が可能となり、より詳細な成分解析や未知化学物の同定を実現します。
第一カラムから溶出した成分は、両カラム間に設置されたモジュレータによって一時的に捕集され、より高速な第二カラムへ注入されます。モジュレータには、フローモジュレータおよびサーマルモジュレータのいずれも使用可能です。
SepSolve社とは?
SepSolveは2016年にイギリス・ピーターバラで設立されました。石油化学分析、アロマプロファイリング、バイオマーカー探索などの分野において研究開発を行い、スループットの向上やサンプルから得られる情報の質と量の最適化を目指しています。
姉妹会社であるMarker Internationalは、熱脱着装置やその他のGC前処理装置の分野における世界的リーダーです。SepSolveは、試料調製、ガスクロマトグラフィー、質量分析、およびソフトウェアに関する技術的専門知識を活かし、分析ワークフロー全体の課題に対応します。また、各研究室のニーズに合わせたカスタマイズ製品パッケージの提供も行っています。
INSIGHT-Flowについて
INSIGHT-Flowは、リバースタイプのフローモジュレータであり、堅牢で再現性の高いモジュレータです。ルーチン分析やハイスループット分析に加え、呼吸バイオマーカー分析やアロマプロファイリングなど、揮発性成分(<C8)を対象とする探索型アプリケーションにも最適です。
INSIGHT-Flowでは、差動フローを利用してサンプルループに試料を充填し、その後、試料を逆方向に第2カラムへ導入します。
INSIGHT-Flowの特徴
低コスト
液体の代わりにガスを使用することで、ランニングコストを抑制
ブリードラインコントロールキットあり
オプションのコントロールキットにより、カラム交換の迅速化を実現
革新的なデザイン
C1~C60までの広い揮発性範囲に対応するための最適化設計
交換可能なサンプルループ
メソッド開発に応じて適切なサンプルループへ変更可能で、柔軟性の高い分析を実現
安全性の高い取り付けブラケットを採用
以下の構成に対応可能
- INSIGHT-Flowを2台使用することで、デュアルチャンネルGC×GCに対応可能
- オプションの4ポートスプリッターにより、堅牢なパラレル検出が可能
INSIGHT-Flowの機能性
INSIGHT-Flowは、効率的な変調を実現するため、サンプルループを活用した2段階のプロセスを採用しています。
フィルモード(充填モード)では、第1カラムから溶出した試料がサンプルループに蓄積される一方、モジュレーションバルブは補助キャリアガスを第2カラムへ流します。
バルブが フラッシュモード(流すモード)に切り替わると、サンプルループに保持されていた試料がシャープなクロマトグラフィーバンドとして迅速に第2カラムへ注入されます。
揮発性の高い化合物でもモジュレーション可能
これにより、CCl₂F₂のような非常に揮発性の高い化合物でも効率よくモジュレーションが可能です。また、液体窒素などのクライオジェンやチラー装置を必要としません。
高い再現性
また、各カラムを専用のEPCで制御しているため、キャリアガス流量が安定し、高い保持時間再現性を実現します。
柔軟な構成が可能
デュアルチャンネルGC×GCにより生産性アップ
INSIGHT-Flowはコンパクト設計のため、1つのGCオーブン内に2つのモジュレータを設置することが出来ます
これによりデュアルインジェクションが可能となり、2つのサンプルを同時に分析できるため、ラボの生産性向上を実現します。
並列検出で情報の拡充
並列検出では、1回の分析で試料を2つの検出器で同時に測定することにより、試料組成に関する補完的な情報を得ることが可能です。
サーマルモジュレーション方式では保持時間の調製が難しい場合がありますが、INSIGHT-Flowでは保持時間のアライメントを容易に行う事が可能です。
INSIGHT-Thermalについて
INSIGHT-Thermalモジュレータは、優れた感度とピーク容量を実現し、複雑な混合試料中の微量成分のスクリーニングに最適です。
INSIGHT-Thermalは、精密に制御されたホットジェットとコールドジェットを用いて、一次カラムから溶出した成分を一時的に捕集します。その後、加熱によって成分を脱離させ、シャープに集束したバンドとして二次カラムへ導入します。
INSIGHT-Thermalの特徴
クライオジェン不要
クライオジェンを使用しないコールドジェットにより、広い揮発性範囲の化合物(C7~C50+)に対応可能
調製しやすい
容易に調整・設置できるカラムホルダーにより、迅速なシステムセットアップが可能
柔軟なジェット制御
生産性を向上させるとともに、メソッド最適化を容易にする
INSIGHT-Thermalの機能性
ステージ1
(A)クライオジェンを使用しないコールドジェットにより、第1カラムから溶出した成分を一時的に捕集します。(B)続いて、ホットジェットからの加熱ガス(または窒素)のパルスによって、成分はモジュレーションプロセスの次の冷却ステージへ導かれます。
ステージ2
同じプロセスが第2モジュレーションポイントで繰り返されます。(A)まず成分を狭いバンドに集束させ、(B)その後、第2カラムへ注入することで、シャープなモジュレーションピークを形成します。
高感度
これにより、非常に狭いピーク(<100ms)が形成され、感度の向上とともに、より多くの化合物の分離が可能になります。
再現性の高いスマート設計
INSIGHT-Thermalのモジュレーションループはコールドジェットとホットジェットの間に正確に配置されるため、カラムの設置を迅速かつ正確に行う事が可能であり、再現性の高い測定結果を得ることができます。
幅広い範囲の化合物を分析可能
INSIGHT-Thermalは、石油化学サンプルのような非常に複雑な試料の分析が可能です。ジェット流量を柔軟に調整できるため、広い範囲の化合物に対して高いクロマトグラフィー分離能を実現します。これにより、C50以上の高沸点化合物(非常に思い分子)にも対応可能です。
サーマルモジュレーターでは、最初はコールドジェットを強くして揮発性の高い化合物を確実にトラップします。これらは比較的低い温度でも容易に放出されます。その後、時間の経過とともにホットジェットの温度をあげることで、低揮発性(高沸点)の化合物も十分に蒸発させ、効率よく検出する事が可能になります。
さらに、コールドジェット流量をランプ制御することで、全ての化合物に対して最適なトラップ条件を維持でき、高沸点成分におけるピークの歪みを防ぎます。これにより、クロマトグラム全体にわたって、よりシャープで均一なピークが得られます。
詳細な化学的特性評価が可能
サーマルモジュレータでは、化合物が第2カラムに導入される前に一度集束されるため、ごく微量の汚染物質でも検出が容易になります。これは、新しい燃料のような複雑な試料をノンターゲットスクリーニングで分析する際に特に重要です。
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